御状の旨・委細承り候い了んぬ、大覚世尊説いて曰く「生老病死・生住異滅」等云云、既に生を受けて齢六旬に及ぶ老又疑い無し只残る所は病死の二句なるのみ、然るに正月より今月六月一日に至り連連此の病息むこと無し死ぬる事疑い無き者か、経に云く「生滅滅已・寂滅為楽」云云、今は毒身を棄てて後に金身を受ければ豈歎くべけんや。