同志と共に

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五人土篭御書ごにんつちろうごしょ

せんあくてご房をばつけさせ給へ、又しらうめが一人あらんするがふびんに候へば申す。 今月七日さどの国へまかるなり、各各は法華経一部づつ・あそばして候へば我が身並びに父母・兄弟・存亡等に回向しましまし候らん、今夜のかんずるにつけて・いよいよ我が身より心くるしさ申すばかりなし、ろうをいでさせ給いなば明年のはるかならずきたり給えみみへ・まいらすべし、せうどのの但一人あるやつを・つけよかしとをもう心・心なしとをもう人一人もなければしぬまで各各御はぢなり。 又大進阿闍梨はこれにさたすべき事かたがたあり、又をのをのの御身の上をも・みはてさせんが・れうにとどめをくなり、くはしくは申し候わんずらん、恐恐謹言。