同志と共に

トップページへ戻る

西山殿御返事にしやまどのごへんじ

としごろ後生をぼしめして御心ざしをはすれば名計り申し候、同行どもにあらあらきこしめすべし、やすき事なれば智慧の入る事にあらず智慧の入る事にあらず、恐恐。

妙心尼御前御返事みょうしんあまごぜんごへんじ

すずの御志送り給び候い了んぬ、おさなき人の御ために御まほりさづけまいらせ候、この御まほりは法華経のうちのかんじん一切経のげんもくにて候、たとへば天には日月・地には大王・人には心・たからの中には如意宝珠のたま・いえにははしらのやうなる事にて候。 このまんだらを身にたもちぬれば王を武士のまほるがごとく・子ををやのあいするがごとく・いをの水をたのむがごとく草木のあめをねがうがごとく・とりの木をたのむがごとく・一切の仏神等のあつまり・まほり昼夜に・かげのごとく・まほらせ給う法にて候、よくよく御信用あるべし、あなかしこ・あなかしこ、恐恐謹言。